「チームのことだけ、考えた。」読了
旅行の空き時間で読んだ。
大体5~6時間くらい?結構サクサク読めた。
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会社というチームをどう作るかの本
本書ではサイボウズという会社が生まれてから現在に至るまでの成功と失敗を書いている。
読み物としても面白いし、企業の在り方はどういう方向かみたいなのもちょこちょこ書いてある。
基本的には「チームワークはどうしたら良くなるのか」という課題が根本に置かれていて、課題をひたすら解決していったら良い会社が出来上がって紆余曲折ながらもトントンと進んでったという話なんだけど、シンプルながら実践できているとこは少ないよなと。
本書におけるチームというのは部署やプロジェクト単位の話ではなく、会社自体もチームとして見ている。
最終的には会社を去る人間の先まで見ている。すげぇ。
課題に対して「なぜ」を徹底する。そして実行する。
ここにおける課題というのは、何かうまくいってないものは当然として「現行であるものが本当に正しいのか」も扱っている。
読んでて「これいいな」と思ったのは以下の内容。
- 会社の理想は社員全員が共感できるものである。しかしながら個人のあり方はバラバラで問題ない
- 事実と解釈は別のもの。別々に受け止める
- トップダウンとボトムアップ、両方大事に決まっている
- 「やりたいこと」「やるべきこと」「できること」から生まれるモチベーションの指標
- 制度は何の目的を達成するためにあるのか考える
- 風土も制度も時代に沿って目的や内容を進化させていく
書きたことはもっと色々あるけどひとまずこのくらい。
上記の内容はビジネス書だったら用例含めかなりのボリュームで書かれると思うので、本書はサクッと要点だけ読めるので良い。
筆者の社長がたくさん失敗して「なぜ」を突き詰めて解決していくという流れなので、内容が腑に落ちやすい。
これなら自分単位で始められそうみたいなのがいくつかあるので参考にしていきたいと思う。
最近「MBAクリティカルシンキング」を読んでいるので、本書の課題解決と照らし合わせながら読めるので良かった。
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